保温工事

工場やプラントでは、ボイラーで作られた蒸気や温水の熱を途中で放出させず、最後まで維持したまま運搬させる必要があります。
そのため、工場内の配管やダクト・機器といった箇所に保温材を取り付け、表面温度の低下を防ぐのが保温工事です。

保温工事に使われるのは、ケイ酸カルシウムやロックウールといった素材の保温材。
熱放散をや表面温度の低下を防いでくれています。
またその他にも、やけどの防止や省エネ効果、水道管の凍結を避ける効果も。

人がたくさん集まるビル・オフィスといった場所で、何気なく利用している冷暖房やお湯も、保温工事がきちんと行われているおかげで快適に使うことができるのです。

■ 保温工事の役割

□快適な環境

ここで言う「保温」とは、建物内の配管やダクトを通る冷暖房の熱・冷気、そしてお湯の熱を保つこと。
熱が逃げることによって、冷暖房の効きが悪くなったり、お湯がぬるくなるなど、快適な環境を維持できなくなります。
それを防ぐために、グラスウールやロックウール・発泡スチロールなどの保温材を取り付け、配管内・ダクト内の温度を保つことで、快適な環境の提供に貢献しています。

□結露の予防

給水配管やダクトの保温が不十分だと、結露が発生します。
結露は天井のシミや屋内の水漏れを誘発するため、電化製品の故障や建物の機能が損なわれてしまう原因になりかねません。
こうした結露を防止するのも、私たちの役割。
保温工事を行い、建物に起こるトラブルを回避しています。

□環境の保全

熱エネルギーは、温度の低いところから高いところへと逃げる性質があります。
冷暖房やお湯を使う時、この熱移動が結果としてエネルギーのロスになってしまうことも。
つまり、快適な環境を維持していくために必要な分以上のエネルギー消費が生まれるということです。
そういった熱移動を下げるための保温工事は、地球環境を守る大切な役割を担っています。

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